GROFF_ME(7) | Miscellaneous Information Manual | GROFF_ME(7) |
名称¶
groff_me - 論文を整形するための troff マクロ
書式¶
groff -me [ options ] file ...
troff -me [ options ] file ...
解説¶
本マニュアルページは、 groff 文書整形システムの一部である GNU バージョン -me マクロを解説します。 本バージョンは、GNU troff でも Unix troff でも使用可能です。 この troff マクロ定義パッケージは、 様々な書式の技術論文に対して、よくある形式の文書の整形機能を提供します。
マクロリクエストの定義については後述します。 多くの troff リクエストは、本パッケージと組み合わせて使用すると危険ですが、 次のリクエストは、最初に .pp を使った後であれば問題なく使用する ことができます。
-
.bp 新しいページを開始する .br 出力行をここで分割する .sp n n 個の空白行を挿入する .ls n (行間) n=1 シングルスペース, n=2 ダブルスペース .na 右端を揃えない .ce n 次の n 行を中央揃えにする .ul n 次の n 行に下線を引く
pic, eqn, refer, tbl といったプリプロセッサの出力を、入力として受け付けます。
関連ファイル¶
/usr/share/tmac/me.tmac (e.tmac
へのラッパファイル)
/usr/share/tmac/e.tmac
関連項目¶
groff(1), troff(1)
-me Reference Manual, Eric P. Allman
Writing Papers with Groff Using -me
リクエスト¶
本リストは不完全です。 興味があるものの詳細については The -me Reference Manual を参照してください。
リクエスト 初期値 行分割 説明
.(c - yes 中央揃えブロックの開始。
.(d - no 遅延テキストの開始。
.(f - no 脚注の開始。
.(l - yes リストの開始。
.(q - yes 大きな引用の開始。
.(x x - no x
番の索引項目の開始。
.(z - no フローティングキープの開始。
.)c - yes 中央揃えブロックの終了。
.)d - yes 遅延テキストの終了。
.)f - yes 脚注の終了。
.)l - yes リストの終了。
.)q - yes 大きな引用の終了。
.)x - yes 索引項目の終了。
.)z - yes フローティングキープの終了。
.++ m
H - no 論文の節の定義。
m
は論文の部分を定義します。
C (章)、 A (付録)、 P
(序文、例えば、アブストラクト、目次など)、
B (参考文献)、 RC
(各章において 1
ページ目から開始する章)、
RA (1
ページ目から開始する付録)
のいずれかです。 .+c
T - yes 章 (または付録等
.++ で設定したもの)
の開始。 T
は章のタイトルです。
.1c 1 yes 新しいページを 1
コラムで整形。 .2c 1 yes 2
コラムで整形。 .EN - yes
eqn や neqn
が生成した式の後の空白。
.EQ x
y - yes 式の前に置くことにより、
行を分割して空白を加えます。式番号は
y です。
省略可能な引数 x
は、 I
の場合式のインデント
(デフォルト) を、 L
の場合式の左揃えを、
C
の場合式の中央揃えを、それぞれ意味します。
.GE - yes gremlin
ピクチャの終了。
.GS - yes gremlin
ピクチャの開始。
.PE - yes pic
ピクチャの終了。
.PS - yes pic
ピクチャの開始。
.TE - yes 表の終了。
.TH - yes 表の先頭部分の終了。
.TS x - yes 表の開始; x が
H
の場合、表の先頭部分を繰り返し使用します。
.b x no no x
をボールドで表示します;
引数が無い場合にはボールドに移行します。
.ba
+n 0 yes ベースインデントを
n
だけ増加させます。
このインデントは
(段落のような)
通常のテキストのインデントをセットするために使用されます。
.bc no yes 新しいコラムの開始。
.bi x no no x
をボールドイタリックで表示
(フィルしない場合のみ)。
.bu - yes 小球 (bullet)
が付いた段落の開始。
.bx x no no x
を箱の中に表示
(フィルしない場合のみ)。
.ef
´x´y´z´ ´´´´ no 偶数フッタを
x y z にします。 .eh
´x´y´z´ ´´´´ no 偶数ヘッダを
x y z にします。 .fo
´x´y´z´ ´´´´ no フッタを
x y z にします。
.hx - no 次のページのヘッダとフッタを抑制します。
.he
´x´y´z´ ´´´´ no ヘッダを
x y z にします。
.hl - yes 水平線の描画。 .i
x no no x
をイタリックにします。
x
が無い場合、後続のテキストをイタリックにします。
.ip x
y no yes ハンギングタグ
x
を伴う、インデントされた段落を開始します。
インデントは半角 (n
の幅) y 個分です
(デフォルトは 5)。
.lp yes yes 左揃えしたブロックの段落の開始。
.np 1 yes 数字の付いた段落の開始。
.of
´x´y´z´ ´´´´ no 奇数フッタを
x y z にします。 .oh
´x´y´z´ ´´´´ no 奇数ヘッダを
x y z にします。
.pd - yes 遅延テキストの表示。
.pp no yes 段落の開始。
最初の行はインデントされます。
.r yes no 後続のテキストをローマンにします。
.re - no タブをデフォルト値にリセットします。
.sh n
x - yes 節の見出しが続きます。
フォントは自動的にボールドになります。
n
は節のレベルであり、
x
は節のタイトルです。
.sk no no 次のページを空白のままとします。
次の 1
ページのみに有効です。
.sm x - no x
をより小さなポイントサイズでセットします。
.sz
+n 10p no ポイントサイズを
n
ポイントだけ増加させます。
.tp no yes タイトルページの開始。
.u
x - no 引数に下線を引きます
(troff においても)。
(フィルしない場合のみ)。
.uh - yes .sh
に似ていますが、番号を付けません。
.xp x - no x
番の索引項目の表示。
日本語訳¶
堀川和雄 <horikawa@jp.FreeBSD.org>
6 August 2001 | 3rd Berkeley Distribution |